ひな祭りは桃の節句という名前があるように「もも」の花が欠かせません。
でもこの時期に桃はあまり見かけないですよね、どうして桃の花なんでしょう・・・
ひな祭りに桃の花を飾る理由はなに?
ひな祭りにおすすめしたい桃の花の飾り方は?
そもそも桃の花の時期というのはいつ?
と言った疑問にお答えしていきます。
ひな祭りに桃の花を飾る理由は
ひな祭りは「桃の節句」と言われるくらい桃と縁があります。
桃の花というのは弥生時代に中国から伝わった木です。
古代の中国では魔除けの力がある桃の花を愛でて、桃の葉っぱをお風呂に入れて入浴したり、桃花酒を呑んだりして無病息災を願ったということらしいです。
現代でも冬から春へかわる季節の変わり目は体調を崩すことも多いですが、医療の発達していなかった昔は季節の変わり目は注意するべき時期でした。
季節の変わり目には災いをもたらす「邪気」がやってくると考えられていたようです。
そこで昔から魔除けに効果があると言われている桃を飾るようになったのでしょう。桃の「魔除け」「厄除け」の力と子どもの成長を願う親心とがうまくあったのでしょうね。
桃の木は昔から霊木と言われていて厄除け、長寿の力があると言われています。
桃の花言葉は「天下無敵」です!なんかスゴイですね。
桃の木は昔から霊木と言われているので、邪気を祓う力を表しているのかもしれません。ものすごくふさわしい花言葉です。
でもそれだけじゃなくて「私はあなたのとりこ」という可愛い花言葉もあります。こちらの花言葉だとひな祭りにふさわしいかもしれませんね。
でもじつはひな祭りの3月3日はまだ桃の花は咲いていない時期です。
それなのになぜ桃の節句と言われるのかというと、元々は旧暦だったからなんです。
旧暦だと1ヶ月ほど遅くなるので4月上旬くらいですよね。4月の上旬は桃の花がちょうど満開の時期になります。
今の新暦だと桃の時期には早いのですが、ひな祭りには桃の花が似合うので可能なら飾りたいものです。
ひな祭りにおすすめの桃の花の飾り方
ひな祭りには桃の花というイメージがあるので、花屋で桃の花を購入することもあると思います。
桃の花を選ぶときはやや花が咲き加減のものがいいでしょう。蕾ばかりだと花が咲かずに落ちてしまうこともあります。
桃にとっては3月初めは寒いので花が咲かないこともあるようです。乾燥のせいでうまく花が咲かないこともあるのでスプレーするといいようです。
風の当たらないところにおいて温度管理をちゃんとすれば花が咲いてくれます。
桃の蕾は落ちやすいのであまりさわるとどんどん落ちてしまいます。アレンジするときはその部分に気をつけてうまく飾り付けをしてください。
プロのフラワーアレンジメントです。全く同じにはできないでしょうがステキですね。
こんなに本格的にできなくても、高さのある入れ物に枝を適当に入れていけばけっこうサマになります。
でもモモだけだとちょっと地味なので、桃の枝といっしょに明るい色の春の花を少しプラスしてアレンジするととても雰囲気が出ます。
ひな祭りのパーティーに桃の花があるととってもステキです。
こちらの桃の花のフラワーアレンジの写真も参考にしてください。ものすごく素敵なアレンジばかりです。
⇒ 桃の花のフラワーアレンジ写真
桃の花の時期はいつ?
桃の花というのはひな祭りの時期には咲いていません。
花屋さんでひな祭り用に売っている桃の花はハウス栽培のものです。
桃の花の時期は3月下旬から4月中旬くらいです。地域や種類によって多少の違いはあります。
早咲きの種類もあり、早咲きの桃は3月の上旬にぎりぎり咲くかどうか・・・という感じです。地域にもよりますがだいたい3月中旬くらいに咲くのが早咲きの桃、通常は3月下旬から4月くらいではないかと思います。
桃の花と梅や桜の区別がつきにくいというのはありますが、見慣れると区別できるようになります。
桃の花は複数の花芽が一箇所に付いているので、ぎっしりと花が密集して咲いていくのでものすごく華やかです。
また桜と違って花柄が短くて枝から直接花が咲いているように見えます。よ~くみるとちゃんと花柄があってその先に花が咲いています。
一箇所から花芽がふたつと葉っぱがひとつ出ていて、花びらも尖っています。
品種によって違いはありますが、一般的な特徴として覚えておくと見分けやすいですよ。
まとめ
雛人形の雛飾りは「左近の桜 右近の橘」でさくらとたちばなです。
でもできれば部屋に飾るには桃の花がいいですね。
この時期には手に入りにくいかもしれませんが、もし手に入ったらぜひ飾ってください。