こどもの日は菖蒲湯に入ろう やり方や効能、由来について

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5月5日は端午の節句ですが、「菖蒲湯(しょうぶゆ)」に入る日でもあります。
この菖蒲湯は家族の健康を願う行事として昔からあるものなんですよね。
でもなんで菖蒲湯はこどもの日に入るものなんでしょうか?

こどもの日の菖蒲湯のやり方は?
菖蒲湯の効能とは?
こどもの日と菖蒲湯の由来は?

と言った疑問にお答えしていきます。

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こどもの日は菖蒲湯に入ろう!やり方は?

こどもの日の植物といえば「菖蒲」ですよね。
こどもの日は菖蒲の花を飾ってお祝いをするのもいいですが、お風呂に入れて「菖蒲湯」にしてみてはどうでしょうか。

菖蒲湯のやり方は簡単です。
菖蒲は匂い菖蒲(葉菖蒲)を使います。

葉っぱを10本くらい紐で束ねます。
湯沸かし式の場合は水に浮かべてそのまま沸かします。
給湯タイプの場合は浴槽に入れてからお湯を入れます。

香りや成分をしっかり出すにはやや熱めの温度がおすすめです。
ちょっと熱めのお湯にして、冷ましてから入ると良いんじゃないでしょうか。

葉っぱのまま浴槽に入れるのが一番簡単ですが一手間かけても良ければ違う方法もあります。
菖蒲を刻んで布の袋に入れます。洗面器などに菖蒲と熱いお湯を入れて10~20分ほど置きます。洗面器のお湯と菖蒲を袋ごと沸かしたお風呂に入れます。お湯は熱湯でもいいですし、給湯器から出る一番熱いお湯でもかまいません。
手間はかかりますが成分や香りがしっかり出ますよ。

その場合も数本は長いままの葉っぱを残しておきましょう。
菖蒲湯に入りながら菖蒲の葉っぱを身体に巻けば健康に過ごせるという言い伝えがあります。

鉢巻のように頭に巻けば頭が良くなって、お腹に巻けば元気に過ごせるそうです。
せっかくなのでやってみてはどうでしょうか。

菖蒲湯に使う葉菖蒲は5月5日近くになるとスーパーや花屋で売り出しています。菖蒲湯セットとしてよもぎといっしょになっているものもあります。
よもぎも殺菌作用や美肌作用があるのでぜひいっしょに入れて楽しんでくださいね

注意
よもぎは陣痛作用があると言われていますので妊婦さんは気をつけて。

お肌が弱いので刺激はないのか心配という方もいるでしょう。
菖蒲はもともと保湿の作用があるので基本的には問題はありません。
心配なら直接お湯に浮かべるのではなく布袋に入れて葉っぱに直接触れないようにすれば良いんじゃないでしょうか。葉っぱで肌が傷つくこともあるのでそれだけ注意してください。

菖蒲湯は薬湯の一種で民間療法のひとつ、無病息災を願う季節行事として受け継がれてきたものです。
ゆず湯と同じように季節の変わり目の年中行事として続けていきたいものですね。

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菖蒲湯の効能とは?

菖蒲と言われる植物は実は2種類あります。
アヤメ科の「花菖蒲」とサトイモ科の「葉菖蒲」です。

花菖蒲は花として楽しむもので、お風呂に入れるのは葉っぱだけの葉菖蒲のほうです。葉菖蒲は香りが強いので「匂い菖蒲」とも呼ばれています。
こどもの日が近くなると季節商品としてお花屋さんに入荷することが多いと思いますが、菖蒲湯に使うのはサトイモ科の菖蒲ですから間違えないでくださいね。
意外と知らない店員さんもいます。

菖蒲の効能としては「血行の促進」「リラックス」「肩こり・腰痛」「冷え性」「筋肉疲労」などに効果があります。
血行を促進する働きがあるので、筋肉の痛みや不調が緩和されるということです。さらに保湿効果もありお肌にもいいようです。
血の巡りが良くなって体の疲れが取れて元気になりそうですね。

この効能は菖蒲のアロマ成分によるもので、とくにアサロンやオイゲノールが多く含まれています。
この血行を良くする成分は実は根っこの部分に一番多く含まれています。
菖蒲の根っこは漢方薬としても使われているくらいです、漢方薬局に行けば入手可能です。

お風呂に入れる菖蒲は葉っぱを入れますが、入手できるなら根っこの部分も使ってみてください。
池で育てている人や川岸で見つけた人しか手に入らないかもしれませんが・・・
もし手に入るようならお風呂に入れたり菖蒲酒にしてみて下さいね。

さらに菖蒲湯は香りが良くてアロマテラピー効果も期待できます。ほんのりといい香りが浴室全体に漂ってリラックス効果が倍増します。

日本は昔からアロマテラピー効果を知っていたのでしょうか、興味深いですね。

こどもの日と菖蒲湯の由来

菖蒲湯の歴史はかなり古くて1,300年前にさかのぼります。
もともとは中国の邪気払いのひとつとして使われていたようです。

旧暦の5月5日は春と夏の季節の境目です。そして季節の境目は邪気が発生して体調を崩す人も多くなると考えられてきました。
春と夏の季節の境目の邪気払いに使われていたのが菖蒲なんです。

日本でも戦国時代には菖蒲をお湯に浮かべて入るといった記述が残っているそうです。

庶民が菖蒲湯に入るようになったのは江戸時代からです。
5月5日は銭湯に「五月五日菖蒲湯仕候」と貼りだされ、客は湯銭と少しばかりのご祝儀を出したという粋なことをやっていたようです。

この「菖蒲」と武家社会の「勝負」「尚武」がうまくマッチして
5月5日を祝うようになったのが端午の節句の始まりだと言われています。

こどもの日の始まりはもともとが菖蒲湯からだったんですね!これはちょっとオドロキです。

今も「5月5日は菖蒲湯」という温泉や銭湯は多くあります。昔からの伝統を守っているということかもしれません。

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まとめ

近所の銭湯では毎年5月5日は菖蒲湯をやっていて、毎年ではありませんが入浴しに行くこともあります。
広い浴槽に菖蒲がゆらめいているのですが、季節の行事として長く続いていることだったんですね。
家で菖蒲湯をやるのもいいですが、温泉やスパに出かけて菖蒲湯を広いお風呂で堪能するのもたのしいですよ。

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