ピロリ菌を除菌するときの注意点 失敗の原因は?食べ物は?

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健康診断や胃の具合が悪くて通院したら胃にピロリ菌がいたことがわかることがあります。
ピロリ菌は知っている人も多いでしょうが、じゃあその後どうすればいいのか疑問に思う人も多いでしょう。
実は私、ピロリ菌がいたことがあります!

ピロリ菌を除菌をするときの注意点は?
ピロリ菌の除菌を失敗する原因とは?
ピロリ菌の除菌にいい食べ物は?

と言った疑問にお答えしていきます。

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ピロリ菌を除菌をするときの注意点

ヘリコバクター・ピロリ菌は胃がんの原因と言われています。
もしも検査でピロリ菌が見つかってしまったらどうしたらいいんでしょうか?

まずはピロリ菌除去の流れを説明します。

胃カメラなどでピロリ菌がいることを確認して、その後にどうするかを話し合うことになると思います。
基本的にはピロリ菌の除菌をしていきます。

除菌といっても薬を7日間のむだけなので比較的簡単です。
1回めで除菌に成功する確率は約80%です。

1回めの除菌の後6週間あけてピロリ菌が除去できたかどうかを調べます。
呼吸を調べて呼気にピロリ菌特有の物質がなければ除菌に成功したということです。

除菌できていれば大成功です!定期的に胃カメラ検査を受けることをすすめられたりしますが、今までの胃の不調は改善されるわけですから万々歳ですよね。

これがピロリ菌の除去のおおまかな流れです。

注意するべき点としては2つあります
「副作用」と「失敗することもある」ということです。

副作用
このピロリ菌の除菌は抗生剤を使うのですが副作用が出てしまうこともあるんですよね。
主な副作用としては
「腹痛」「下痢」「発熱」「アレルギー反応」「味覚異常」などです。

副作用が出てしまうと薬をのむのをやめたり間をあけたりする人もいますが、そういった自己判断はやめましょう。
もしつらかったら先生に相談してください。

たぶん軽い副作用なら続けて飲むように言われると思います。
というのも続けて飲まないときちんと除菌できないからなんですよね。

管理人の実体験
実際は私も副作用が出ましたが、続けて飲みきりました。
主な症状は気分の悪さと味覚異常で、何を食べても変な味に感じてしまってあまり食べませんでした。食後に薬をのむように言われていたので無理して食べていたかもしれません。気分も悪くて少し吐き気がして軽い腹痛になったり軟便になったりという状態でした。

幸いにもアレルギー反応は出なかったのでそのまま続けて飲み、除菌に成功しました。

除菌の失敗
・・・しかしこの1回目で除菌できない確率も20%あるわけですから、除菌の失敗という可能性もあります。

そして2回めの除菌をすすめられます。
薬というのは効き目に個人差があって合わない人もいるし、効きが良くない人もいて仕方がありません。

ピロリ菌の除菌に使うのは抗生剤なのですが、それが効かないとなると違った種類の薬を出されることになります。
2回めの除菌の成功率も約80~90%です。

どうしても除菌できない人というのも一定数出てしまうんですが、
一番多い理由は胃のなかのピロリ菌が薬剤耐性できてしまっているということです。

風邪を引いたりして抗生物質を飲んだことのある人は多いと思います。
その抗生剤に対して耐性ができてしまって飲んでも効き目が悪いということなんですね。
ちなみに1回めの除菌で出される抗生剤はアモキシシリン、クラリスロマイシン、それにプラスして胃酸を抑える薬を処方されます。(医療機関によって多少の違いはあります)

アモキシシリンとクラリスロマイシンに対しての耐性ができているか、胃酸を抑える薬が合わなくて効き目が悪かったかどちらかのケースが多いようです。

2回めの除菌はクラリスロマイシンをフラジール(メトロニダゾール)という抗生剤に変更します。フラジールは通常の風邪で処方されることはありませんので、ほとんどの人はこれで大丈夫です。
過去に「トリコモナス感染症」の治療をしたことのある女性、「大腸アメーバ」という伝染病の治療でフラジールを使ったことのある人はやはり薬剤耐性ができている可能性があります。

ピロリ菌の除菌は100%成功するわけではありませんが、ほとんどの人はきちんと治療すれば除菌できることが多いといえます。
副作用が起こる可能性があるということと、失敗する可能性があるということを納得してきちんと治療をしていきましょう。

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ピロリ菌の除菌を失敗する原因とは?

薬が合わなくて失敗してしまうのはしかたがないところがありますが、それ以外の原因で除菌できないこともあるようです。

除菌が失敗する原因として「喫煙」と「飲酒」があります。
この2つは失敗の主な原因とも言えるので、除去をするついでに禁煙をしてしまえというくらいの勢いでやめておいたほうがいいです。

特にアルコールは除菌薬との相性が悪く、効果が悪くなってしまい失敗してしまう率が高くなってしまいます。
除菌薬として胃酸を抑える薬を出されますが、アルコールは胃酸を活発にする働きがあるので抗生剤の効き目が悪くなります。
コーヒーも胃酸の分泌を促すのでやめたほうがいいようです。カフェインを一切やめたほうがいいという意見もありますが、紅茶は大丈夫みたいです。

また実際に禁煙するようにと言われなくても喫煙者と非喫煙者では成功率がはっきり違うそうです。
薬を飲んでいるあいだは禁煙できればそのほうがいいですね。ニコチンガムなどで代用できる人は検討してみてください。

除菌というのは先生に説明されると思いますが、きちんと薬を時間通りに飲むことが一番大事なポイントです。
ここがいい加減だと本当は除菌できるはずなのに失敗してしまうということもあるようです。

「1週間きちんと薬を飲む」
あたりまえのことですし簡単なことですがこれが一番大事です。
薬をのむのを忘れたということがないように、たった1週間ですから続けてくださいね。

ピロリ菌の除菌にいい食べ物は?

普段食べているもので殺菌力や減菌力が強い物がありますので、そういったものを日常的に食べることでピロリ菌を弱めていくということも出来ます

LG21ヨーグルト
比較試験でLG21ヨーグルトを食べたグループはピロリ菌の数が減って胃炎の症状も軽くなったそうです。ふつうのヨーグルトを食べたグループは特に変化が見られなかったようです。
ヨーグルトは食後ではなく食間に食べるほうが効き目が感じられるのでおやつとして摂ると良さそうですね。

フコイダン
わかめや昆布、もずくのぬるぬる成分がフコイダンです。フコイダンを10日間とっていたグループはピロリ菌が約半分になったそうです。

マヌカハニー
殺菌力の強さで定評のあるマヌカハニーはピロリ菌にも効果的なようです。マヌカハニーの抗菌殺菌作用の強さはUMF値であらわされ、数字が高いほど効き目が高いです。

他にも「ブロッコリー・スプラウト」「梅干し」「ココア」「シナモン」「わさびの葉」などもピロリ菌を抑える作用があるようです。

ピロリ菌を保有していても全く症状がない人も一定数いるので、無理して除菌するより日常の食生活で改善していこうという考えもあるようです。
そういった食べ物を除菌中に食べることでより成功率が上る可能性がありますし、除菌後の予防のためにも食べてみてはどうでしょう。

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まとめ

ピロリ菌があると胃がんのリスクが100倍になってしまうそうです、こわいですね。
個人的に除菌して一番良かったのは胃が痛くならなくなったということですね。胃潰瘍になったこともあるし、胃炎もちでした。
今までは胃が弱くて季節の変わり目に1周間は何も食べられなくなる状態になってましたが、今はそういったことはありません。
除菌中の1週間はとてもつらかったのですが、ごはんが美味しいって幸せだな~と感じるようになりました。

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