喪中はがきを出すにもマナーというものがあります。
複数の身内が亡くなった場合、喪中はがきはどうしたらいいんでしょうか。
2枚出さなきゃならないと思う人はいないでしょうが、
何となくどうしていいか不安ですよね。
身内が複数亡くなった場合の喪中はがきについての情報です。
喪中はがき 複数亡くなった場合は?
身内に不幸があった場合は新年欠礼を伝えるために喪中はがきを出します。つまり年賀状はお出しできません、新年の挨拶は控えさせていただきます、お年賀は失礼させていただきます、ということを知らせるわけです。
喪中はがきに亡くなった方の名前を入れたほうがいいのかどうかですが、新年欠礼を知らせるという意味では、記載しなくても問題はありません。
ただ現実としては受け取った側が一体誰が亡くなったのか分からなくて不安になることもあるんじゃないでしょうか。もしかするとお悔やみしたいと思っている方もいるかもしれません。
事情があれば無理に入れることはありませんが、記載があったほうが後から色々詮索されたり聞かれたりしないで済みます。
複数の身内がなくなった場合は喪中はがきには亡くなった順番に記載します。
年齢順ではありません。たとえば父が6月、祖母が10月だったら、父・祖母の順番です。
喪中はがきは年賀はがきを出す前に届くように配慮します。
11月下旬から、遅くとも12月15日までに届くように出しましょう。あまり遅くなると年賀状を出してしまった方がいるかもしれません。
1月7日までが松の内ということが多いのでそれ以降に「喪中のため年賀状を出すことができず失礼しました」ということを伝えましょう。
喪中はがきの文例
複数の身内がなくなった場合
○月に(故人続柄) (名前)〇〇〇〇
○月に(故人続柄) (名前)〇〇〇〇〇〇が永眠いたしました
というように記載します
喪中につき年末年始の
ご挨拶を失礼させていただききます
6月に 父 佐藤一郎
10月に 祖母 鈴木花子 が永眠いたしました
本年中に賜りましたご厚情に深く感謝いたしますとともに
明年も変わらぬご厚誼のほどお願い申し上げます
なお 寒さ厳しき折柄 いっそうのご自愛のほどお祈り申し上げます
平成〇〇年12月
東京都〇〇〇〇〇〇
佐藤正夫・洋子
喪中はがきの文面は間柄をどう書く
喪中はがきの文面で困るのが、故人との間柄をどう書くかということです。
自分の身内が亡くなってて喪中はがきを自分の名前で出す場合は普通に、父・母・祖父・祖母・兄・姉・弟・妹です。特に難しくはありません。
配偶者の身内の場合、ちょっとややこしいですね。たとえば「妻の父」だったら「義父」となります。「岳父」という表現もありますが、身内はこの表現は使いません。「夫の父」だったらやはり「義父」になるのですが、喪中はがきを出す名前によって表現が変わります。
夫婦連名で出す場合は、最初に名前を書く人との関係になります。夫の名前を最初に書くことが多いと思いますが、夫の父なら「父」妻の父なら「義父」になります。
家族連名の場合も同じです。
喪中はがきを夫婦連名ではなくそれぞれで出す場合は自分との関係を書けば良いので自分の父なら「父」義理の父なら「義父」になります。
血縁関係はない戸籍上での家族関係には「義」を付けることになるのですが、そういう表現に違和感がある方もいるようです。そういったことから最近は続柄を書くことも多いようです。
つまり連名で出す場合「義父」という表現でもいいのですが、「妻〇〇の父〇〇〇〇」という書き方です。こういった表現のほうが受け取った方もわかりやすいかもしれません。
まとめ
喪中はがきの書き方も色々なルールが有ります。
こういった作法も昔から変わらずに抑えておくべき部分と、時代とともに変わっていく部分があります。柔軟に対応することも大事ですが基本をきちんと抑えて失礼のないやりとりをしましょう。