家庭菜園で育てている野菜は順調に育っていますか?
すくすくと育っていく姿を見るのは楽しいですが「害虫」「病気」と言った問題は困ったもんです・・・
少しでも順調に育てるためにコンパニオンプランツを利用してみてはどうでしょうか。
コンパニオンプランツで家庭菜園?
コンパニオンプランツの植え方は?
コンパニオンプランツで相性の悪いのは?
と言った疑問にお答えしていきます。
コンパニオンプランツで家庭菜園
コンパニオンプランツというのは植物を混植すると相性のいい植物のことを言います。
植物にも相性というものがあって、そばに植えることによって成長に良い影響を及ぼすことがあるんです。
一番有名なのは虫がつきにくくなるという「防虫効果」です。
他にも特定の病気にかかりづらくする「発病抑制」の効果があることもあります。
また植えることによって味が良くなったり風味が増したりすることもあります。
おいしい野菜ができると思うとワクワクしますね。
虫がつきにくくなるという効果は期待できますが、もちろんどんな虫でも効く訳ではありません。
たとえば唐辛子は青虫とかハダニを減らす効果があると言われていますが、その他の虫は普通に付く可能性があります。
なのでアブラナ科の植物を植えるので青虫対策をしたいならいい組み合わせだけど、いちごのセンチュウを予防することはできないわけです。
いちごの害虫予防にはネギ類が合いますね。さらにペチュニアを植えると育成が良くなって受粉を助けるミツバチが来やすくなるんだそうです。
そうなんです、コンパニオンプランツって害虫の予防や病気の抑制だけじゃなくて育成を助ける効果もあるんですね。
「天敵温存植物(バンカープランツ)」と言われているものなんですが、「天敵になる物を呼び寄せることで被害を減らす」という働きのある植物もあるんです。
あとは受粉を手伝ってくれる虫などをあえて呼び寄せて収穫量を増やす効果が有ったりします。
モンシロチョウの天敵を呼び寄せることができれば青虫被害は減らせるという考えですね。
実際に青虫の対策としてタイムを植えると天敵であるハチを呼び寄せて効果があるんだそうです。
ディルもアブラムシの天敵のササカゲロウやハナアブを呼び寄せて守ってくれるんです。
虫が苦手な人は違う虫が来るのもちょっと困るかもしれませんが、これも防虫のひとつの手段として考えても良いかもしれないですね。
せっかくの家庭菜園なのでできるだけ防虫剤を使わず無農薬で育てられたらうれしいですからね。
もうひとつ、数種類の植物を植えることによるメリットとして土の環境がある程度保たれるということもあります。
植物によって連作できないものがありますが、これは土壌の特定の栄養ばかり使われてしまい土中の微生物やPHが偏ってしまうんですよね。
そのためにその植物につく病原菌が増えてしまって病気にかかりやすくなってしまい、続けて植えることができなくなっちゃうんです。
たとえばトマトを連作すると青枯病や萎凋病にかかりやすくなってしまいます。
一度トマトを育てるとその土壌では4~5年は作れないと言われてるんです。
トマトを毎年育てたいなら輪転と言って区画を分けて毎年植える場所を変えるか、天地返しという土壌を掘り起こして消毒をして土を作り変えるか、さもなくば土を入れ替えるか・・・という手間のかかることをする必要があるわけです。
そういった連作障害にも実は有効な植物というのもあります。
コンパニオンプランツとしてトマトといっしょにニラを育ててみると・・・なんと連作が可能になるんですよ!
もちろん土の環境を整えたり手入れが大事なのはもちろんなのですが、コンパニオンプランツは成長の手助けをしてくれたり病気の予防をしてくれたりします。
もちろん育てる環境によっても違いますが、ちょっとでも助けになってくれると助かります。
コンパニオンプランツの植え方
ではコンパニオンプランツはどう植えたらいいのでしょうか。
ようするに近くに植えればそれでOKです。
プランターなら同じプランターに植えましょう。
庭だったら交互に植えたり一列ずつ植えると良いかもしれません。
家庭菜園での相性のいいコンパニオンプランツとしてネギ類があります。
ネギ、にら、にんにくなどです。
トマトなどのナス科野菜と混植すると青枯病・萎凋病・立枯病・根腐萎凋病・かいよう病などの病気を抑えて、防虫効果が期待でき、連作障害を抑えます。
ホウレンソウなどアカザ科野菜と混植すると風味が良くなって美味しくなり、萎凋病などの病気を抑えて、防虫効果が期待できます。
きゅうりなどウリ科野菜と混植するとウリハムシなどの害虫を忌避し、萎凋病・つる割病・立枯病などの病気を抑えて、連作障害を抑えます。
つまり・・・
同じ科の野菜を混植しないで別の科を植える。
相性の良い科があるのでその組み合わせで植える。
この2つは大事ですね。
ネギ科とウリ科・ナス科
アブラナ科とキク科・セリ科
これはOKな組み合わせなのでぜひ実践してみてくださいね。
ナス科・・・ナス、トマト、ピーマン、じゃがいも、ししとう、パブリカなど
キク科・・・レタス、ごぼう、シュンギク、サラダ菜、サンチュ、ベビーリーフなど
セリ科・・・にんじん、ミツバ、パセリ、セロリ、コリアンダー、フェンネルなど
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コンパニオンプランツで相性の悪いのは?
植物同士の相性が良いといいことがいっぱいあるのですが、相性が悪い植物同士というのももちろんあります。
相性が悪い植物をいっしょに植えてしまうと良くないことが起こります・・・
たとえば成長が悪くなったり、虫がついたり、病気になりやすくなったり・・・
相性が悪い植物ってコワイですね、気をつけてください。
たとえば・・・
ネギ類はマメ科野菜と相性が悪いです。
育成が悪くなるので豆の育ちが悪くなり、収穫量が減ります。
ウリ科植物とにんじんやごぼうを混植すると土の中のネコブセンチュウを増やしてしまい病気になりやすくなります。
コンパニオンプランツでもラベンダーやローズマリーは混植には向きません。プランターや鉢に植えたものを近くに置けば良いです。
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まとめ
コンパニオンプランツだけで完全というわけではなく、もちろん虫がつくこともあるし病気になることもあります。
でも簡単にできるし効果も期待できるので、植物を育てる時の対策のひとつとして利用してみてはどうでしょうか。