脳とストレスの関係 ストレス脳の改善方法や解消方法は?

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現代社会の大きな問題のひとつとして挙げられるのがストレスです、何かしらのストレスを抱えている方は多いと思います。
じつはストレスは脳へもダメージを与えていることをご存知でしょうか?

脳とストレスの関係は?
ストレス脳の改善方法は?
脳ストレスの解消のしかたは?

と言った疑問にお答えしていきます。

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脳とストレスの関係は?

脳とストレスは大きく関係しており、脳がストレスを感じると心や体に大きな影響を与えるとされています。
逆に心身に強いストレスを受け続けても脳へ大きなダメージが加わります。

つまり身体と脳は密接につながっているということです。
ダメージをうけることでさまざまなトラブルの原因になったり、ひどい時は生活に支障が出てしまうこともあります。

脳の中で記憶と感情をコントロールするとされている大脳辺縁系は、ストレスを受けやすい場所といわれてます。
学校や職場で嫌なことがあったり、プレッシャーを受けたり、心配事があると大脳辺縁系に大きな影響を与えます。
そしてそれが自律神経を乱してしまう原因ともなります。

ストレスが脳に与えるダメージはどんなものがあるのでしょうか?

  • ストレスは思考力を低下させる
  • ストレスで脳に負荷がかかることで脳は疲れを感じてしまいます。
    脳が疲れると脳の働きがにぶくなり、思考力が低下してしまいます。

    休まずに運動をし続けていると、酸素が不足して息切れを起こしてしまいますよね。
    それと同じようにストレスによって脳も酸欠を起こしてしまう感じですね。

    ストレスが脳に影響してしまうと自律神経のバランスが崩れることで血液の流れが悪くなってしまいます。
    血液が十分に脳へ届かないと酸素が脳へ行き渡らないため思考力が低下してしまいます。

  • ストレスは記憶力を低下させる
  • 脳が強いストレスを感じてしまうとストレスホルモンの「コルチゾール」が分泌されます。
    そのため記憶を管理する海馬という組織が萎縮してしまい、働きが低下してしまいます。

    PTSD(心的外傷後ストレス障害)も海馬が萎縮している状態と言われています。
    PTSDは大きなショックを受ける体験や心に傷を追う事で、時間が経ってもその経験に対して強烈な恐怖を感じるというものです。
    PTSDも長い間強いストレスを脳が感じていることにより記憶力が低下することがあるそうです。

    記憶力の低下は老化が原因と思われがちですが、それ以外にもストレスによって脳細胞が破壊され記憶力の低下につながるのです。
    中には仕事や生活に支障が出てしまうほど記憶力の低下がみられる方もいます。

  • ストレスは判断力を低下させる
  • ストレスを強く感じることで自律神経に影響が出てしまい、判断力が低下することがあります。
    いつもなら無意識のうちにでも出来ている作業が自律神経が乱れてできなくなってしまうなどの症状が出てきます。

心と脳の疲れやダメージによって生活や仕事に影響を与えるストレス、思った以上に大きな問題ですね。
心のダメージが脳にも大きなダメージを及ぼし、そのために記憶力や思考力、判断力が低下してしまうことがあるんですね。

それではどのようにすれば脳の働きを改善できるのでしょうか。

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ストレス脳の改善方法は?

ストレス脳というのは、ストレスによって過剰に働きすぎた脳が疲れてしまい脳の働きが低下している状態です。
脳の疲労を改善するには心と身体のどちらも労わる必要があります。

  • 心のケア
  • 心にストレスを感じているとホルモンのバランスが崩れ、脳にも影響が及びます。
    気分を軽くするためにこまめな休憩やリフレッシュを心掛けましょう。

    リフレッシュの方法はむずかしくありません。
    窓を開けて空気の入れ替えをしたり軽いストレッチをするだけでも気分が変わります。

    仕事中の休憩時間に歯磨きをしたり好きな音楽を聴くだけでも大丈夫です。
    心が落ち着ける状態をできるだけ作ってあげる事を意識してみてください。

  • 身体のケア
  • 血行が悪いことで、酸素が十分に脳へ行き渡らないため脳の働きがにぶくなってしまいます。

    脳の働きを良くするためには血行を良くして代謝をあげることが大切です。
    軽い運動をすると血流が良くなるので脳の働きが改善されます。

    運動と言ってもむずかしく考える必要はありません。
    普段はあまり使わない階段をのぼってみたり、自転車で買い物へ出掛けてみたりと簡単なことで大丈夫です。

    少し慣れてきたら自転車や徒歩の移動時間を長くしたり、もっと慣れてきたらジョギングに挑戦してみてもいいですね。
    無理なく少しずつ身体に酸素を取り入れて脳の疲れを癒してあげましょう。

  • 栄養
  • 栄養をしっかり取っていないと健康的な体を作れないのと同様に、脳にも栄養をしっかりとりましょう。
    栄養失調の脳はストレスを感じてしまうとダメージを受けやすくなってしまうのです。

    脳がストレスを感じている状態ではタンパク質、ミネラル、ビタミンが多く消費されています。

    心のバランスが崩れているときは脳の神経伝達物質が上手に働いていない状態にあります。
    その神経伝達物質を整える栄養素がタンパク質なのです。

    タンパク質をきちんと吸収するためにはビタミンミネラルが必須です。
    タンパク質をミネラルとビタミンがサポートをして神経伝達物質が整えられるのです。

    タンパク質を多く含む代表的な食べ物には、肉、魚、乳製品、大豆、卵が挙げられます。

    脳の栄養が不足すると記憶力や集中力が低下するといわれていますので、業務上のミスにも繋がります。
    こういったミスはストレスの引き金となるため悪循環になりかねません。

    体だけなく脳のためにもバランスの良い栄養を摂取していきたいものです。

脳ストレスの解消のしかたは?

疲れ切った脳は休ませる必要があります。
脳を休める方法は、質のよい睡眠が大切です、7時間~8時間は部屋を暗くしてゆっくり睡眠をとりましょう。

太陽の光やスマホ、テレビの光にはブルーライトという強い光が含まれています。
昼間はべつに良いのですが、夜にあびるブルーライトが脳を働かせて不眠の原因となってしまいます。

良質な睡眠をとるためには寝る1~2時間前には部屋を薄明りにして眠る準備を整えていきましょう。
この時、できる限りスマホやテレビの視聴は避け自然に近い灯りの中で過ごすと安眠効果が得られます。

睡眠前の入浴は38℃~39℃のぬるま湯に20分程度つかると身体の疲れがほぐされ、ゆっくりと眠ることができます。
リラックス効果のあるアロマを利用すると嗅覚から直接的に脳へリラックス信号を送ることができるためより効果的です。

脳をリラックスさせるようなことをするのもストレスの解消になります。

お笑い番組を観ておもいっきり笑ったり、自分の好きな事をすることでも脳がリラックスしてストレス解消になります。
じつは笑ったりするだけでなく「泣く事」もストレス解消になるのです。

人間は交感神経と副交感神経がバランスよく保たれています。
リラックスしている状態では副交感神経が優位になり、逆に強いストレスを感じると交感神経が優位になってしまいます。

笑っている時は副交感神経が優位に立つのは想像できるかと思いますが、
泣いて涙を流す事でも副交感神経にスイッチが入れ替わるのです。

思い切り泣くことで気分がスッキリするという経験をした方もいると思います。
悲しい時には我慢せずに涙を流す事も効果的なストレス解消方法です。

感情は脳にストレートに影響しますので、笑ったり泣いたりという基本的な感情を出すことはストレス解消になります。
感動的なドラマや映画などを見て泣くのも効果あります。

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まとめ

最近物忘れが激しいなと思う事がある方は、嫌な事や辛い事が強いストレスになっているのかもしれませんね。

そんな時はあまり考え込まずに軽く体を動かしてみたり、のんびりと映画を観たり、読書をしてみたりしてストレスを発散してみましょう。

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